我が家は転勤族です、と言うと「大変ね」と言われたり「子どもがかわいそう」(これは特に年代が高い人に言われることが多い)という言葉をかけられることが多いです。
大変、はその通りなのですが、子どもがかわいそうと言われると転勤族の家庭としては何だかモヤっとしてしまいます。
そこで今回は「転勤族だと子どもがかわいそうとい言われる理由」と「本当に転勤族の子どもはかわいそうなの?」ということを、我が家の体験や転勤族の同僚の話、単身赴任のケースも踏まえてまとめました。
この記事は
・転勤族の子どもがかわいそうと言われるのはどうして?
・転勤族の子どもは本当にかわいそうなの?
という人におすすめです♪
転勤族の子どもがかわいそうと言われる理由
転園、転校が多い
転勤族の子どもはかわいそうと言われる一番の理由は、転園や転校が多いことだと思います。
せっかく仲良しの友達がいても引越すことで離れ離れになってしまうし、新しい土地で新たな人間関係を作るのも大変かもしれません。
また、学校が変わると授業の進み具合も変わるので、習っていないところがあったり幼稚園や学校のルールも覚えないといけません。
親の都合で動かないといけない
転勤は親の仕事の都合で決まります。
年度変わりを待つなど幼稚園や学校の都合は考えてくれません。
なので「もう少しいたかった」とか「せめて年度末までは」と思っても中途半端な時期でも引越さないといけないのです。
転勤族の子どもは本当にかわいそうなのか
では、転勤族は子どもにとって本当にかわいそうなことなのでしょうか。
これはあくまでも私個人の考えですが、親と子ども次第だと思います。
確かに転勤によって引越しを繰り返すと大丈夫かな、と親が子どもを心配する気持ちはよくわかります。
ただ、子どもは適応能力が高く、親が心配するほど転勤を悲観的に思っていない場合も多いです。
実際に我が家や周りの転勤族のお子さんを見てきた感想ですが、社交的でよくしゃべる子が多く、新しい環境に慣れる力が他の子よりあると感じました。
我が家の息子2人は幼い頃から全く人見知りをせず、初めての土地で会った人にも積極的に声をかけたり「引越したら新しい友達ができる」とわくわくしていました。
これは、多くの引越し経験でそうなったのか元々の性格なのかはわかりません。
ただ、少なくとも我が子たちは自分たちが転勤族でかわいそうとは思っていないようでした。
もちろん、転校して今いる友達と離れるのは寂しいと言ってましたし、転校してすぐは前の学校の方が良かったと言って前の学校の友達と連絡を取り合っていました。
でも、1ヶ月経って新しい学校にも慣れて友達ができたあたりから、前の学校の子と連絡を取る頻度が少なくなり、半年経つ頃には方言も使いこなし新しい土地に完全に染まっていました。
我が家は夫婦とも関東出身で関西に転勤になっても話し方が変わることはなかったのですが、子どもたちはどんどん関西弁になっていくのを見て「子どもの適応能力はすごいな」と感じました。
子どものケアが大切
転勤を繰り返す中で、気をつけないといけないなと感じたことがあるのですが、それは子どもの様子をよく観察することです。
順応性の高い子どもとはいえ、新しい環境に飛び込むのはたくさんのパワーを使います。
自分でも気づかないうちに神経を使ったり気持ちがすり減ることもあるので、子どもの変化を見逃さずに普段から話を聞いたりリフレッシュさせたりとケアすることが大切です。
我が子たちは人見知りしませんが、引越してすぐは怒りやすくなったりイライラしてる様子が見て取れました。
そして、本人も親もそれが環境の変化によるものだと気づいていませんでした。
小さい頃から理由もなくイライラする時期があるなぁと思ってましたが、数回目の引越しで「新しい環境に慣れるストレスでイライラしてるんだ!」と気づきました。(気づくのがかなり遅くて反省しました…)
子どものメンタルの変化を見逃さずにケアを大切にすることで、転勤が子どもにとってマイナスなものではなくなるんじゃないかな?と思っています。
仕事を変えられないなら単身赴任の方が幸せ?
引越しをしない方法は、今いる会社が転勤必須なら「転職する」か「単身赴任をする」かの2つに1つです。
ただ、この2つはどちらもリスクがあります。
転職が決まるまでは収入がなくなってしまいますし、転職が決まっても今より収入が下がる可能性が大いにあります。
転職が難しいのであれば単身赴任ですが、単身赴任は引越さなくて済む反面、二重に生活費がかかるのが難点です。
また、父親が単身赴任する場合、母親がワンオペで子育てをしないといけなくなります。(転勤族で周りに知り合いがいるケースは少ないので)
大きくなるとそれほど負担はないように感じますが、注意しないといけないのが「思春期」です。
思春期で子どもと母親が衝突した時に、父親がいるのとそうでないのでは違ってきます。
実際に転勤族の同僚が経験した話なのですが、高校受験を控えた男の子がいたため単身赴任をしていた所、反抗期と受験のストレスで子どもと母親の仲が最悪になってしまったそうです。
その結果、母親が精神的に参ってしまったので、会社に事情を話して自宅近くの支社に戻してもらったそうです。
これはあくまでも同僚のケースですが、私はその話を聞いた時に「転勤についていくデメリットもあるけど単身赴任によるデメリットもあるんだな」と感じました。
もちろん、単身赴任がすべての思春期の子にとって悪いというわけではないと思います。
転勤についていくのも単身赴任を選ぶのも、どちらが正解ということはなくて、家族が一番良い形でいられる方法を選ぶことが大切だなと思っています。
まとめ
「転勤族の子どもはかわいそうと言われる理由」と「転勤族の子どもは本当にかわいそうなのか」について体験談を踏まえてまとめました。
今回は主観が多くを占めているので、個人的な意見が多いかもしれませんがご了承ください。
勤族の子どもがかわいそうかどうかは子ども自身にしかわかりません。
親が決めることでも周りの人間が決めることでもないと思います。
かわいそうかもしれないし、そうではないかもしれない。
それよりなにより大切なのは、子どもが転勤を重ねることで精神的に無理をしていないかどうかです。
ぜひ、転勤した時のお子さんの変化を見逃さず、お子さんの気持ちに寄り添って欲しいなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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